価値のある宝石としての琥珀 見分け方


宝石琥珀の価値 見分け方

 

宝石琥珀の価値

琥珀といわれる種類のなかで価値が一番高いのは宝石琥珀(天然)で、そのほかで市場に流通しているものとしてアンブロイド(再生琥珀)に琥珀をまねて作ったプラスティックなどがあります。

 

写真はプラスティックで出回っているタイプと同じもので、これが一番、見分け方がやっかいで、プラスティックでしたら宝石としての価値はとても低くなり、よくできたものは宝石商でも見分け方がわからない場合が多いのです。

 

また、再生琥珀は、琥珀の”粉”を集めて固めたもので透明度があるので一定の価値はあり、一見では通常の琥珀と判別できないものと、さらには、透明度がなく色も均一なものなどがあります。

 

それらの見分け方のひとつとして古くから行われているものでは、一部を焼くというのがあって、目立たないところを見つけて、針などを用意して、その先をライターなどで赤くなるまで熱します。

 

それを、宝石琥珀の裏側などの目立たないところにそっとあてると、プラスティックはただ溶けてプラスティックの匂いがするだけで、宝石として使われる琥珀の場合は溶け具合が少なく匂いも独特です。

 

目立たないところで見分け方のチェックをしますので、宝石琥珀に対しての影響は上手にすればあまりないと思いますが若干手間がかかります。

 

宝石琥珀の価値

次に、宝石琥珀の見分け方を確認する方法としてルーペで特徴を見極める方法があり、ルーペで表面をゆっくり確認してみると、内包物や長い年月の中で樹液の固まった時間のずれや、ごく細かいひび割れなどで線状のひずみが出来たりして琥珀のどこかで、その一部が表面にでている場合があります。

 

宝石琥珀は樹液が年月をかけて固まるものなので、小さな隙間や空気が閉じ込めらた空間ができて、それが研磨やカットをする段階で表面に見えやすくなるのです。

 

それが、表面上のどこかにあり、それが線状の亀裂や小さな穴であったりしますので、それらを見分け方の参考にするもので、どのような宝石琥珀の見分け方も基本的には同じです。

 

それに比較して、プラスティックの見分け方は固めるだけなので、そのような細工はなく、ルーペで見た場合でも表面全体がツルンとしていて線状の亀裂や小さな穴はないのですが、判別がつかない場合は鑑別書を取得することも可能です。

 

それと、宝石琥珀とコパルにアンブロイド(再生)の見分け方の違いについて。

 

ある鑑別機関の見解ですが、数千万年単位の区切りで樹液が固まったという判定で宝石琥珀の価値を見出すもので、一定基準より新しいものはコパルで、それより古いものは宝石琥珀とのことですが、品質的に価値は変わらず、そこまで精度を上げた鑑別は一般には行っていません。

 

見分け方としては、コパルのほうが経年変化によってヒビが入りやすい傾向はありますが、宝石琥珀でも使い方によって、汗や保管上の影響でヒビが入ることがあります。

 

次に、アンブロイド(再生)の見分け方というのは、琥珀の”粒”を固めたもので、よく見ていくと、内包で粒の欠片などが混ざっているのがわかる場合がありますが、加工技術が上がって、見分けが付かない事例が増えています。

 

また、そのようなアンブロイドを鑑別機関に持ち込んでも宝石琥珀と認定される場合があるかもしれません。

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