ダイヤモンドのグレード 蛍光性とオイリー系


ダイヤモンドのグレード 蛍光性とオイリー系

 

ダイヤモンド

ダイヤモンドのグレードで蛍光性というのがあり、それは、特定の光源(ブラックライトなど)を当てた時にダイヤモンド自体が青く変色する現象をいいます。

 

その蛍光性というグレードは青い色の濃さによっても(フェイント、ミディアム、ストロング、ベリーストロング)鑑定の評価が異なり、また、ある種の光源では黄色や緑色にみえる蛍光性のものもあります。

 

この蛍光性というグレードは、宝石業者間ではかなり評価が低くなる場合があって、10〜20%程度、なかには50%くらい安くなる場合もあるくらいで、宝石業者でも見ただけでは判断は難しい場合が結構ありますので、一般の方では尚更分からないと思います。

 

具体的には、普通の光源でもダイヤモンド自体の蛍光性が、ややブルーを帯びた色になっていたり、曇ったようになって透明度が損なわれたりしますが、宝石業者は日常的に比較してるので見分けが付いても通常は微妙な違いでしかないのです。

 

また、それとは別にダイヤモンドのグレード評価をする方法としてオイリー系と呼ばれるものがあり、それは、見た目が油っぽいというか輝きが鈍くなっていたり、やはり曇ったような透明度になったりしているものがあります。

 

オイリー系は上記の色評価よりは見分けやすくはなりますが、程度によっては宝石業者ですら稀に見落とすことがあるくらいですから、これも一般の方にはやはり判断が難しいと思ったほうがよいと思います。

 

ダイヤモンドの購入予定があるときは、蛍光性やオイリー系というグレードの評価を知らずに購入した場合には大きな損失を招くかもしれませんので事前にチェックすることを心がけてください。

 

なお、ダイヤモンドの輝きや色は主観によるところが大きいものですが鑑別機関の評価基準にも注意してください。

 

ダイヤモンドグレードの評価基準の発行機関については、日本では中央宝石研究所が業者間で評価基準にされている場合が多く、世界的にはGIA(米国宝石学会)が信頼の基準になっています。(上記以外にも信頼できる鑑別機関はたくさんあります。)

 

なお、オイリー系は鑑別機関での評価基準がありませんので、まじめで知識のある宝石ジュエラーから購入することや、ご自身でも知識として身に付ければ、より安心することができると思います。

 

ただし、これらの基準は、婚約指輪など高グレードのダイヤモンドに対しての評価基準ですので、ファッション性や価格を優先したものに関してはあまり基準とはならない場合があります。

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